
行方不明になっていた大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香(せいか)さん(9)とみられる遺体が奈良市の山中で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の松本美奈容疑者(34)が3月下旬、別居している聖香さんの双子の妹(9)からかかってきた電話を「聖香は遊ばれへん」と一方的に切っていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。聖香さんが同時期、夜間にたびたびベランダに閉め出されていたことも判明。聖香さんは3月11日以降学校を欠席していたことから、府警西淀川署捜査本部は、聖香さんが自宅で軟禁状態に置かれ、日常的に虐待を受けていた可能性が高いとみて、聖香さんが死亡した経緯について捜査を進めている。 捜査関係者によると、3月下旬ごろ、実父の元にいる聖香さんの双子の妹が、聖香さんを遊びに誘うために電話をかけた。しかし、応答した松本容疑者が「聖香は遊ばれへん」と言い、聖香さんに代わることなく切ったという。 一方、聖香さんが通っていた市立佃西小によると、3月11日に松本容疑者が聖香さんの体調が悪いとして電話で欠席を連絡。その後も連日、電話で欠席を伝えてきたため、聖香さんの体調を心配した担任が2度面談を申し出たが、松本容疑者の内縁の夫、小林康浩容疑者(38)に「面倒がみられないので和歌山の親類に預けている」「共働きなので忙しい」と言われ断られたという。 さらに、3月22日には松本容疑者の自宅マンションの住民が「殺すぞ」という男の怒鳴り声と、「ぎゃあ」という女の子の悲鳴を聞いていたほか、ほかの住民が夜間にベランダに閉め出されている女児の姿をたびたび目撃していた。 また、小林容疑者は「6日朝にベランダに放り出していた聖香が動かなくなっていた」、松本容疑者は「5日に台所で死んでいるのを確認した」とそれぞれ供述。 一部食い違う点もあるが、捜査本部は聖香さんは4月上旬までは生存していた可能性が高いとみて、遺体を司法解剖して死亡時期と死因を究明する。 ◇ 捜査本部は24日午後、松本、小林両容疑者と、遺体の運搬を手伝った知人の杉本充弘容疑者(41)を死体遺棄容疑で送検した。(産経新聞)